白 眞勲と日本国籍と市民権 (オリジナル 10月4日)

カナダにやって来て2年余り。先月永住権を取得しました。2年前に申請を始めた当時、こちらの人とその話題になると「今は時間かかると思うよ」とよく言われました。偽装結婚などで不法に永住権や市民権を取得するケースが急増していて、最近も大問題として取り上げられたばかり。審査がより厳しくなり、その分待ち時間も長くなっているらしいのです。
昨今のヨーロッパでの移民問題や長年の米国での問題を見ると、カナダも例外ではなかったわけです。

幸い私の場合やましい事もないし、書類を出したあとは審査面接を待つばかりで気楽なものでした。

日本国籍を手放すつもりはないので、今まで市民権について特に調べたこともありません。

が、そんな中のある日。カナダのドラマ番組が目にとまりました。今からカナダ市民権を取ろうとしている中東系移民女性が、取得の際受けるテストの勉強をしています。勉強を手助けしている友人が彼女に「じゃ、次ね。カナダの最初の大統領は?」すると女性は「あれ〜、誰だったっけ?あ〜もう、覚えらんない!試験にパスする自信なくなってきたよお!」
と大体こんな会話のひとこまです。

そこでふと思い出したのが、ニュースか何かで見た米国での市民権取得者たち。テストをクリアした後の市民権取得にあたり、国家に対して忠誠を誓う姿です。その時は意識していなかったけれど、これは当然のことで、カナダでもそう変わりはしないだろう、と想像出来ます。
晴れて国民として認められ、国民はその国に忠誠を誓う。当然のことです。

では日本ではどうなんだろう?日本国籍を取得するにあたって日本国に忠誠を誓うことは条件の中に入っているのだろうか?という疑問がわいてきたのです。
そこに何ともタイミング良く白眞勲(ハク シンクン)なる人物の内閣府副大臣任命のニュース。名前さえ知らなかったのですが、この人物、韓国からの帰化人というではありませんか。
あらためて国籍取得の条件を調べてみることにしたのです。

カナダではこうです。

カナダ市民権・国籍を申し込む為には以下の条件を満たしていなければなりません。

18歳以上
カナダ永住権保持者
過去4年間に最低でもカナダ永住権保持者として3年間以上カナダに住んでいる。(カナダ永住権保持者になる前にカナダに住んでいた過去4年の内2分の1の月日を加える事が可能。)
英語またはフランス語が問題なく出来る。(18-54歳の場合)
カナダの歴史、地理、政府の知識がある。(18-54歳の場合)
カナダ人にとっての権利や責任などの知識がある。(18-54歳の場合)


カナダ市民権・国籍は以下の場合申し込む事が出来ません。

強制送還でカナダから追放された。
重い犯罪が認められた。
過去3年間に重い犯罪を犯した事が有る。
過去4年間に刑務所に居たまたは仮解放や保護観察を受けた事が有る。
戦争関係の罪において認められた事が有るかまたは現在問いかけられている。
過去4年間にカナダの国籍を剥奪された事が有る。

カナダ市民権・国籍までの足のり。

カナダ市民権・国籍の申し込み → カナダ市民権・国籍テスト(18-54歳の場合) → カナダ市民儀式



アメリカ合衆国。

個人は最低18歳以上でなければいけない。

アメリカで継続的に在住している期間:個人は合法的に永住者でなければいけない。注意:戦争等でアメリカ軍事にて立派に尽くす外国人は例外。合法な永住権のステータスが取得後、継続して5年間、アメリカに滞在しなければいけない。

英語を読み、書き、話す能力がある。

アメリカの歴史政府について理解し知識があること。
アメリカ合衆国政府の法則、形態、歴史の基礎知識を理解しているという知識を証明しなければいけない。

きちんと道徳的判断ができること。

米国憲法への忠誠心
アメリカ市民になるためには、忠誠を誓わなければならない。申請者は以下のことを誓うのである。
 憲法を支持し、アメリカの法律に従う。
 外国の忠誠、外国の称号を放棄する。(Foreign allegiance and or foreign title)
 アメリカ軍事を支持し、必要なときにはアメリカ政府のために軍務を行なう。

アメリカが州国に対する好意的な気質
すべての帰化申請者は道徳的性質、忠誠心、好意的な気質を備えていなければいけない。他の帰化に必要条件としてはある申請者によって異なったり、差し控えられる場合がある。

帰化が認めらた移民は帰化宣誓式に出席し「忠誠の誓い」を誓う。


 Oath of Allegiance 「忠誠の誓い」には、下記の内容が含まれている。

アメリカ合衆国憲法への忠誠の誓い
以前保持したすべての外国への忠誠の放棄の誓い(但し、アメリカは帰化に際して外国籍を失うことを要求しておらず、この宣誓によって外国籍を失うものではない)
国内外の敵からアメリカ合衆国憲法を守る誓い
法律が定めた場合、兵役に従事する約束
国家の大事の際、法律が定めた市民としての義務を果たす約束

すべての帰化申請者は道徳的性質、忠誠心、好意的な気質を備えていなければいけない。他の帰化に必要条件としてはある申請者によって異なったり、差し控えられる場合がある。


米国での条件は日頃様々なメディアで見聞きすることも多いでしょう。最近では本来より早く基準を満たそうと、米軍へ志願、兵役し、イラクやアフガンで命をおとした人も多いらしいです。


  韓国を見てみました。

5年以上継続して国内に居住していること。

年齢 20歳以上。

品行が端正であること。

経済的に生計を維持する能力があること。
 配偶者などに依存して生計を維持する者も可。
 経済的生計能力の基準額の預金残高証明、基準額以上の不動産登記謄本と不動産契約の写し、在職証明 書 が必要。

国語能力及び大韓民国の風習に対するなど、国民としての基本素養を備えていること。

二名以上の者が作成した推薦状を添付すること。
 推薦人の条件: 国会、地方議員/地方自治団体長、教育委員/判事、検事、裁判官/上級公務員
 (〜と続きますが省略)

誓約書の提出が必要
 「この度 大韓民国に帰化するに際して、国に忠誠を尽くし、国民としてあらゆる義務を誠実に履行  し、善良な風習と社会秩序を遵守し、模範的な国民になることを誓約します」 (指針別紙第五号書式)


  日本はというと、

継続して5年以上日本に住所を有すること。
 
20歳以上であること。

素行が善良であること。
 
自己または配偶者その他の親族の資産、技能によって生計を営むことができること。

国籍を有せず、または日本国籍の取得によりその国籍を失う。
   (二重国籍禁止)

日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを企て、もしくは主張する政党その他の団体を結成したことや、これに加入したことがないこと。


(細かな特例や付随する条件は省略。手続きにかかる料金は省略もしくは不明です。)



 さらっと目を通しただけでも、日本は非常に甘いと感じました。

 ある在日帰化支援サイトでは項目3と4が特に重要で、6はほぼ気にしなくてよいですとアドバイスしています。

 日本国外で生まれ育ち、言葉も違う外国人には、日本語の読み書きは難しいことだろうと思います。大変な努力が必要でしょう。
 しかし在日2世、3世となると日本語の問題は全くないでしょう。最近TVではむしろ日本人より饒舌にアンチ日本の自己主張する在日人も見られます。
 個人的な信条を追求するのは人道上無理としても、日本人になるのなら、せめて日本国への忠誠心を持つことができるかのチェック項目は厳しく設けてもいいのではないか。

 これでは犯罪歴がなく、生活保護を受けずに生計をたてられる、表面上問題がない人なら良いのかと思ってしまいます。日本、日本人にとって非常 にマイナスになる活動でも合法的に出来るように便宜上帰化しただけと、(その発言から)受け止められても仕方がないケース、それがこの白副大臣ではないでしょうか。

 国籍法なるものの存在すら知らなかった私ですが、もし私が日本以外の国の国民になりたいと決意するならば、同時に、有事の際たとえ敵が母国日本だったとしても戦う、でも実際直面した時にどうしても日本人を討てなかったら、その場で日本人に討たれて死ぬほうを選ぶ...それくらいの覚悟を持つと思います。
 
 (自分も含め)自国のことをよく知らない、もの申さない日本人が沢山いるのをいいことに、この副大臣誕生は、大和、琉球、アイヌ民族(書類上のみの日本人でなく)に対する乗っ取り開始を宣言しているようなものです。
 
 これを機に日本への(特に在日や今回のようなケースの)帰化条件を見直し、審査厳格化の流れが生まれることを祈ってやみません。



追記
2012年1月1日、韓国では改正され、重国籍を認める新国籍法が発効されたそうです。
主に出生と共に重国籍者となった人の韓国籍離脱の最少化、その他の目的。昨年5月公布直後すでに一部改 正案は施行。重国籍を認められるのは、出生時からの重国籍者、優秀な能力を持つ外国人材、婚姻で来韓した移住者、成人前に海外で養子として引き取られた外国籍者、外国籍だが老後を韓国ですごすため永住帰国した65歳以上の在外同胞。