教育ルネサンス/留学前に日本人の自覚

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読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20130126-OYT8T00249.htmより
2013年2月2日
留学前に日本人の自覚


「近現代史は、世界的な視点で、500年のスパンで見るのです」。

 昨年11月末、岡山市の私立「岡山学芸館高校」で行われた英語科の歴史特別授業。森靖喜学園長(71)は厳かな口調で切り出した。

 大航海時代以降の植民地拡大競争の中で、欧州諸国はアフリカを植民地化、アメリカは先住民の土地を収奪、19世紀末には太平洋にも進出した。
日本の明治維新は、こうした国際情勢の中、近代国家にかじを切り、日本の植民地化を防ぐ狙いがあった。

 そして話は「大東亜戦争」(太平洋戦争)へとつながっていく――。

 森学園長は、どの国の行為についても、非難も正当化もしない。「歴史は現在の価値観で過去を断罪することではなく、過去の人々の考えを知ること」だからだ。

 同高が目指すのは「世界に通用する日本人」の育成。英語科では全員が1年生の終わりから1年間、主にオーストラリアに留学し、ホームステイをしながら現地の高校で勉強する。「話題が大東亜戦争に及んだ際、知識がないため感情に流され、短絡的に自国を卑下することがないようにという狙いもある」と森学園長は説明する。

 きっかけは約20年前、留学から帰国した生徒が放った一言だった。「先生、これからは日本人の意識を捨てないと、世界では通用しませんよ」。生徒が欧米にすっかりかぶれ、日本を見下したり、教師になれなれしくしたりするようになったことに危機感を抱いた森学園長は、英語教育だけでは国際貢献ができる人材は育たないと痛感。先人の思いと努力を学び、日本人の自覚を持つ必要があると考え、留学前の特別授業を始めた。

 近現代史と英語を学ぶ意義について、50分授業を4、5コマ、森学園長が指導。今では他の教諭も加わり、捕鯨に対する日本の立場なども扱っている。かつては海外の技術輸入のため英語を学んだが、今では文化・国益発信が目的だと知った生徒たちは、日本に関する本の読書量が増加。帰国した生徒たちがわざと行儀悪く振る舞うこともなくなったという。

 「世界の中での日本の位置づけを知ることの大切さがわかった。日本の文化を調べて留学先で伝えたい」と、1年の中野友紀子さん(16)。カナダに留学した3年の柏野仁弥(まさや)さん(18)は「日本人としてのものの見方を教わった」と話し、将来は紛争地で活動するジャーナリストを夢見ている。(小寺以作)

 メモ 高校の学習指導要領で世界史は必修科目だが、暗記項目が多く受験では敬遠されがち。一方、日本史は選択科目で、内容が世界史と分断されている。2008年度に公示され、13年度から適用される新学習指導要領では、世界史と日本史の関連付けを強化しているが、日本学術会議は11年に世界と日本の歴史を統合した新科目の創設を提言している。


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以上の記事は世界で通用する日本人を育てる教育の話ですが、「通用する」のは海外でだけでなく日本国内においても同じでなくては困ります。
日本の足を引っ張る目的のために習得した外国語を使う日本人は、日本にとってどのような存在なのか問うまでもありません。
ニューヨークタイムズなど、海外紙の日本支局の日本在住記者の英文記事など、目に余るものがあります。
国際派と呼ばれる人のなかに、安易な「日本人はここが駄目」的な情報を流す人を見るたびに「グローバル化」の中に潜む落とし穴を感じるのです。
それは戦後の長い時間をかけて(非日本人から)施された、敗戦国日本をコントロールし続けるための教育の影響でもあります。

「先生、これからは日本人の意識を捨てないと、世界では通用しませんよ」
留学から帰った学生のこの一言が、(学生に限らず)海外経験で勘違いをしてしまう日本人の状態を表していると思います。
捨てなければならない、という「日本人の意識」とは本来どのようなものだったかを、果たしてこの学生が正しく認識していたのでしょうか。既にその時点から疑問です。

もちろんそうではない多くの日本人が海外で頑張っています。
そういう海外生活の先輩日本人からは、私は多いに学ぼうと思います。

次への前置きが長くなりましたが...。
掲載の記事に関して、同時に日本人が是非把握しておく必要があると思われる内容の動画をリンクします。

内容が高校生に教えるには少しどぎついかもしれません。
が、せめて教育者と親はこれを把握したうえで子供達の成長にかかわる事が日本の存続につながると思います。


白人は人間てはない、後編、高山正之 - Dailymotion動画

テーマ:白人は人間ではない(後編)〜欧米人が仕掛ける罠
無料ネットテレビ・ピラニアTVより 『現代のコペルニクス』
監修・出演:武田邦彦 ゲスト:高山正之(ジャーナリスト)
収録:2011年1月


前編はこちら 


白人は人間てはない、前編、高山正之 - Dailymotion動画


ほんの一部ふれると、かつて秀吉と家康が日本に根付くキリシタンを徹底的に弾圧するに至る理由が語られています。これを理解するには、世界史と当時の白人社会を理解することも重要だということがよく分かります。