ソフトパワーの「先兵」CCTV

ページが見つかりません - MSN産経ニュースより

 沖縄県・尖閣諸島の国有化を受けて中国全土に吹き荒れた反日デモが収束してから約1カ月後の昨年10月下旬のことだった。北京を訪れたイベント会社経営の日本人男性が滞在したホテルの部屋に、CCTV(中国国営中央テレビ)幹部が訪ねてきた。男性は約10年前にCCTVが製作した日本に関する番組に協力したことをきっかけに、この幹部と知り合った。

 「私たちの英語チャンネルを日本の主要都市で放送したい。実現すれば大金が入る」

 幹部はこう切り出した。英語チャンネルはCCTVが持つ20以上のチャンネルの1つ。日本ではまだ放送されていない24時間ニュース番組を流し、中国政府の視点で国内外の出来事を解説しているのが特徴だ。

 反日デモをめぐり日本メディアによる中国批判が強まったなかで、各地のケーブルテレビなどを通じてCCTVの番組を流すことができれば、中国側の見方を日本の視聴者に直接提供できる。こんな思惑が中国側にはあったとみられる。

 幹部は「ホテルなどで見られるようにすればいい。一般家庭は無理でも構わない」と述べ、実現すれば中国当局から資金援助が受けられると語った。

 男性は日中関係が悪化しているなかで「自分ができるビジネスではない」と判断、丁重に断ったという。
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 CCTVは2000年に英語チャンネルを開始したのを皮切りに、04年にスペイン語とフランス語放送、09年にはアラビア語とロシア語の放送も開始。NHK国際放送(テレビ)は英語チャンネルだけだが、CCTVは国連の6つの公用語をすべて網羅している。

 外国の都市のケーブルテレビのほか、衛星を通じてテレビ番組を世界中に流している。CCTV関係者は「12億人近い人が見ている世界で最も視聴者数が多いテレビ局」と主張する。

 以前は政府から補助金をもらっていたが、広告収入の増加もあり現在は受け取っていないとしている。主な収入源は広告と映像ソフトの販売。現在は240億元(3600億円)以上と推定され、10年前の2倍以上になっている。
 2011年の段階で従業員は契約社員を含め1万3000人、海外支局は53カ所。現在はさらに増えている。昨年にはアフリカ(ケニア)と北米に相次いで支社を開設した。同年2月に米国の首都ワシントンで放送を開始したのがCCTVアメリカだ。
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 CCTVアメリカはホワイトハウスまで約1キロ、米議会まで約2キロの距離にある。全面ガラス張りのモダンな建物だが、CCTVの表示はない。キャスターにCBS系列のテレビ局に出演していた白人のマイク・ウォルター氏らを起用するなど、中国色を薄める工夫をしている。

 顧問を務めるベテランジャーナリストのジム・ローリー氏によると、スタッフは100人程度。中国人は2割で「給与は米大手ネットワークと遜(そん)色(しょく)がない」という。ローリー氏は「CCTVといえばプロパガンダといわれるが、ステレオタイプで判断しないでほしい。世界的な放送局を目指している」と強調する。

 同氏は「報道内容に(中国当局から)規制がかかることもない」と胸を張るが、完全な報道の自由が保障されているとはいえないようだ。ローリー氏は尖閣諸島問題では、ほとんどが中国国内で作成された内容を伝えるとしたうえで、「Senkakuではなく(中国名の)Diaoyuと呼ぶ」と語る。

 英語チャンネルでは視聴者を誘導するような報道も時にある。たとえば、尖閣問題での中国の主張を伝えるニュースの前に、北方領土をめぐる日露の対立を紹介する。続けて韓国で起きた慰安婦問題をめぐる反日行動の報道などと合わせて紹介。日本は周辺国との「トラブルメーカー」であると印象づけるのだ。

 中国共産党の理論誌『求是』3月号に掲載された国防大教授2人の論文は世論形成強化について「国際競争力を強化するうえで必然の選択」と明記している。

 CCTVの海外展開からは、中国政府のソフトパワー戦略の「先兵」としての姿が浮かび上がってくる。

【用語解説】CCTV(中国国営中央テレビ)
 1958年に北京テレビとして放送開始、78年に現在の名前に改称された。共産党中央宣伝部の管轄下にある。国内宣伝だけでなく、国際世論上での中国の発言力と影響力を拡大する役割を担う。2007年に胡錦濤前国家主席が「文化のソフト・パワーの向上」を掲げ、世界の主要都市での英語チャンネル普及を外交政策の重要課題として取り組んでいる。

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日本での番組表が見られます。
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同じ中国人向けのテレビ局でも法輪功(ファールンゴン)系の新唐人TVは中国の様々な問題点をとりあげています。
http://www.ntdtv.jp/ (日本版)

新唐人TV:2002年、北米中国人向けに放送開始。翌2003年には衛星放送での放送が開始され、現在は世界各国で視聴できるほか、日本でもインターネットで視聴が可能である。同じ法輪功系のメディアである大紀元と報道の内容が重なっている部分も多いが、ニュース以外にも、各地の伝統文化や漢方医学など、より多岐にわたる分野を専門としている。

法輪功:「道家」と(中国)『仏家』の思想を根底に併せ持つ先史文化に根ざした気功である。(中略)内面の向上に重点が置かれているため、他の多くの気功法同様、金銭や利益が絡む活動はいっさい許されていない。その為、現在は各地のボランティアの手によって、無償で気功動作の指導が行われている。また、この気功法はもともと秘伝の形をとっていて、一般には今まで公開されていなかったが、1992年より公開され始め、後に中国国内で急速に学習者が増え始めた。
日本では2004年8月27日、「日本法輪大法学会」が東京都において特定非営利活動法人を取得。また、法輪功を学ぶ人たちの事は、一般的には「学習者」と呼ぶ。
(*ウィキペディアより)

10年程前だったか、記憶が定かではないのですがお昼のワイドショー中のニュースコーナーで、法輪功は「中国のカルト宗教」として報道されていました。
その裏では中国共産党による法輪功弾圧が始まっていたのでしょう。
当時日本でテレビのニュースが主な情報源で、中国という国家の方がまともではない事を忘れて、報道のまま法輪功=カルトだと思っていました。
恐ろしいものです。