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国境離島振興 高い運賃足かせ

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140126/plc14012611400007-n1.htm
2014年1月26日 より

【島が危ない 第1部 再び対馬を行く(6)】

昨年12月24日、政府は平成26年度の沖縄振興予算に3460億円を計上することを閣議決定し、安倍晋三首相は仲井真弘多知事に33年度まで各年度3千億円以上を計上することも約束した。国境を背負う長崎県対馬市の国境離島活性化対策特別委員会委員長、長信義市議(64)は、対馬の現状と重ね合わせてこう話した。

 「政府は米軍基地を抱える沖縄に莫大(ばくだい)な予算をつぎ込みよるわけですよね。それが対馬に適用されないのはよく分かっている。われわれは、国防のためにも、対馬が無人島にならないように、油代を安くして漁民が漁に出られるようにしてください、国境離島振興法なるものを作ってください、といいよるんです」


◆企業誘致進まず

 対馬も、島の振興のために企業誘致に力を入れた時期があった。

 長市議は「昭和50年代から60年代は、本土から進出した縫製工場がいくつもあった」と振り返る。固定資産税の減免措置をとっていたためだという。「減免率は場所によって違うが、期間は5年から10年。雇用を確保できるし、消費も増える利点があった」

ところが、減免措置の期限が切れると、少しずつ撤退していった。期限切れだけが理由ではなかったという。「本土より安い賃金でモノを作れる半面、材料や製品の輸送費がかさんだ。結局、本土で作っても変わらないということで撤退していった」

 現在、誘致した企業で持ちこたえているのは、対馬グランドホテルと韓国資本の大亜高速海運だけだ。平成16年3月の6町合併で対馬市が誕生した後は、新規誘致は実現していないという。

 それでも、経済再生への模索は続いている。長市議は例を挙げる。
「対馬は歴史的に貴重な遺跡も多く、観光資源の宝庫だといわれる。こうしたものを生かして本土からの観光客を増やせないかとか、海洋大学を誘致できないだろうかとか、知恵を絞っている」
 対馬観光物産協会会長の江口栄さん(59)も「コールセンターや介護施設を誘致できないかとか。刑務所の誘致を考えたこともある。考えられることは、みんな考えとっとですよ」と話した。

◆経済対策が重要 

 ところが、こうした案も高い運賃などが足かせになって実現にはほど遠い。

 対馬と本土とのアクセスは、福岡-対馬、長崎-対馬の空路と、博多-厳原などの海路がある。空路は福岡-対馬が片道1万4200円、長崎-対馬が片道1万5400円。海路の博多-厳原は、ジェットフォイルが6160円で、フェリーは3560円から5160円だ。

 長市議は運賃値下げを訴えているが、壁は高いという。「福岡-対馬はわずか30分の飛行なのに、福岡から東京に行ける額なんです。安くならない理由は、海路も空路も、ほぼ1社の独占状態だから。運賃を下げてほしいと要望すると、『便数を減らします』と言われる。そうなると、引き下がらざるをえない」

 長崎県の航路対策委員を務める対馬市商工会の浦田一朗会長(70)も「島民は、あと1社入れて競争させえというけど、来るところがないです」と嘆く。
 浦田会長は、行政の補助金が実態を反映していないことにも不満を持っている。

県は、長崎-対馬が生活路線だと言って、補助金を出している。でも、島民の8割は福岡行きに乗っている。『ならば、それが生活路線でしょう』と言うが頑として聞かない。福岡-対馬の便は生活路線として認められていないから補助金を出さんて

 博多-厳原のジェットフォイルの運賃値上げの話も浮上しているという。「4月から2千円値上げするらしいが、べらぼうな話ですよ。1社が独占しているから、手の打ちようがない」と浦田会長。

 対馬市と市議会は、政府に対し、国境離島特別措置法(仮称)の制定に向けた提言書を提出している。新航路導入方策や漁船の燃油に対する減免支援措置、磯焼け対策研究機関の設置、離島進出企業への特例措置などを盛り込んだ。

 「(政府は)国境離島をどうするのか。国境離島振興を法律化してもらうほかない」。市議会の作元義文議長(64)は語気を強めた。

 政府は、外国資本の不動産売買に規制をかける法整備を進めているが、対馬を歩いて、それだけで十分なのかという疑問を持った。人が住んでこその安全保障。経済振興の重要性を身をもって実感した。(宮本雅史)=第1部おわり


          **************

記事中の強調した部分は政府と自治体が協力して対策を立てるべき事柄です。
政府を動かすべく対馬市議会議員の方々も働いておられるようです。
このような議員さんたちに島内外からスポットを当てて、政府が無視できない世論ができあがれば振興対策も動き出すのではないでしょうか。
長崎県の在り方にも問題が潜んでいそうです。

商工会の皆さんも本当に苦心の連続であろうとお察しします。
対馬は古事記、国生みの物語で語られているほどの、歴史ある島です。
長市議が言われるように歴史的観光資源の宝庫です。
市や商工会をあげてこの特色をもっとアピールして欲しいと思います。
今やTVや雑誌などに頼らなくても、何らかの交流さえ生まれれば、一般人がネットの中で無償でアピールできます。

日本中が散々な目にあった民主党政権から安倍政権への移り変わりの間に、我が国日本の歴史を見つめ直す人達も増えている今なら、全国に発信する好機でもあるでしょう。
つい先週、転載記事で「元寇」の話(下村博文先生がパク・クネに突撃した?元寇は元と高麗による日本侵略戦争だった!元寇を知らない韓国人【転載】 - 天晴!にっぽん)を取り上げましたが、本来このような情報発信は壱岐、対馬や福岡からこそ発信されるべきです。
私は福岡出身ですが、元寇は一応授業で出てきたのに敵軍が対馬や博多に上陸した事を学校で教わった記憶がありません。

少し話が逸れます。
福岡の西南大学の敷地内には「元寇防塁」の遺跡があります。
同校のある教授(助教授だったかも)のHPを通りがかったので読むと、元寇は「元からの親書に返答をしなかった日本の無礼が原因」という説を展開していました。「日本が悪かった、攻められても仕方がない」というものです。
他にもこのような説を唱える学者や歴史愛好者はいますが、地元福岡からこのような発信をする人間がいる事を知り、大変な憤りを感じました。
正しくは「一方的に、自分達が格上の国だという態度の無礼な親書をよこした元に対しては日本が返答をしなかった」です。
そして海を知らない元(モンゴル)に「うちのすぐ隣に、これこれこういうオイシイ国ありまっせ、いてまいましょうや」とお薦めイチオシしたのが朝鮮半島の高麗王です。

ここで話を歴史アピールと対馬に戻します。
今後、対馬市や商工会の働きかけに政府がどう対応するかを日本人として注目していくとして、観光協会へは少し違う見方をしても良いのではないかと思います。
コールセンター、介護施設、刑務所でさえ誘致を考えた、と書かれていますが、これらは観光協会ではなく、企業や公益法人等と市の間で進める案件ではないですか? ー素人の素朴な疑問です。
他方、歴史の島アピールを今すぐにでも始められるのが「観光協会」の立場ではないかと思うのです。
これは対馬でも日本の他の地域の協会であっても同じです。
「考えられる事はみんな考えている」と会長の言からもご苦労はうかがえます。

とは言っても、「中のひと」のアイデアや取り組みかたによっても、集客につながる知名度や好感度は左右されるのではないでしょうか。

対馬観光物産協会のHPの歴史の項目には「魏志倭人伝」の記述があり少々詳しく説明されていますが、「古事記」「日本書紀」に対馬が登場することには全く言及がありません。

これは一例にすぎませんが、
もの凄くもったいないことです。

観光協会の皆さんが「自分達だけで」考えたのか、九州近隣での日本人観光客の集客例を参考にしたり、外部からのアイデアを募ったりしたことがあるのか...、その辺の内情は分かりませんが。
これに関しては島民の皆さんにも、一度ちょっとだけ厳しい目で着目しなおして、何かの働きかけしませんか?と言いたいです。

繰り返しますが、小泉政権で公共事業削減等々の大打撃をくらい、民主党政権で更にガタガタになった日本(元はもっと深いのですが)が昨年以来安倍政権のもと、立ち直ろうとしています。
日本という自分達の国に対する国民の意識も変わり始めています。
過去の民主党の売国政府に働きかけるよりも、現在の方がはるかに出口をみつけられる可能性は高いはずです。